ワセリンについて

ワセリンは石油から作られる油脂です。

もともと、アフリカのある地域で傷を治す傷薬として使われていた膏薬をアメリカの技師が分析して同じものを作り出したのが最初です。

初めのうちは不純物が多く含まれるので黄色い色をしており、これは不純物のベンゼンなどが悪さをするので肌荒れで、傷薬としての価値はあまり高いものではありませんでした。

しかし精製技術が進むことで、「白色ワセリン」と呼ばれる製品が作られることになり、これは不純物の夾雑が非常に低いので、本来の機能を発揮するようになりました。

傷薬としてはもちろん、それが薄い皮膜を作るという特性からスキンバリアの傷んだ皮膚を乾燥から守る保湿剤として優れた機能を発揮することが知られ、基礎化粧品として多くの化粧品に含まれるようにもなりました。


スキンバリアについて

スキンバリアというのは皮膚表面を覆う角質や角質を作り出した表皮顆粒細胞が作り出す脂質やアミノ酸などによって構成されるバリア成分のことです。

これは適度に水分を逃がすし、病原体などの侵入をかなり厳しく防ぎます。

でも、バリアを構成するタンパクの発現量が生まれつき少ない人や、石鹸などを頻繁に使う人、やたらにあかすりのような激しい摩擦刺激を加える人では傷んでしまっています。

このために、そういうスキンバリアの壊れた人では水分が逃げ画ちくことで皮膚が痛み、カサカサするし、痒みなども発生します。さらには病原菌も簡単に皮膚に入ってくるので毛嚢炎なども起こしやすくなります。


ワセリンでスキンバリアを人工的に護る

スキンバリアを人工的に護る、最も安くて手っ取り早い方法は白色ワセリンを使うことです。

白色ワセリンよりもさらに純度の高いプロぺトだと、不純物が非常に少ないので縫って逆に肌がアレルギーを起こす人も少ない、と考えられています。

実際、90%ぐらいの方ではそれがうまくいきます。


油脂系以外でスキンバリアを人工的に守る

ワセリンやプロぺトに対してアレルギー反応が起こる人では、残念ながら石油油脂系の製品はどれも合わない可能性があります。

そこで、いくつかのほかの保湿成分をいろいろ試してみることになります。

その際、できれば「合成成分を含まない」とか「鉱物由来の成分を含まない」という言葉を確認してください。

プロぺトや白色ワセリンが含まれている場合は意外に多いです。

できればある程度の販売期間があり、評価が定まっている製品から試してみることをを勧めします。


どれを試しても肌荒れが起こる場合

どの保湿剤を試しても肌荒れが起こる場合、体の中から変えてみる、という選択肢も考えてみてください。

太っている人は標準体重まで痩せてみる。

太ってない人は砂糖や小麦粉などのすぐに血糖値を上げる食べ物の摂取量を減らす。

そういう、体の代謝を変えていくことでスキンバリアの状況が改善することがあります。